この大きな袋には、酒造好適米の「山田錦」が600kg入っています。当蔵では、大きなタンクで仕込む場合は2000kg、小さいタンクの場合は500kgで仕込んでいます。
さてさて、この600kgの「山田錦」。まず、どうするのでしょう?
実は、蔵の最上階には米を運び上げるためのリフトがあるんです。
リフトから降ろされたロープの先に600kgの山田錦を引っかけ、吊り上げます。
最上階には洗米を行う場所があります。その後、洗米・浸漬・蒸米・麹づくり・仕込みの工程は、順次、下のフロアへ降ろしながら酒造りを行います。
「酒造米は、まず最上階のフロアに上げる」。重い米を使って日本酒を仕込むための工夫のひとつなんです。