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生缶 誕生秘話

アルミ缶に入った生缶(NAMACAN)こと「鳴門鯛 吟醸しぼりたて生原酒」。めずらしいアルミ缶スタイルの日本酒は、どうやって生まれたのでしょう?

お試しで、アルミ缶に入れてみた。

最初のきっかけは、杜氏の知人が缶メーカーの人だったから。
実は、その人から「一回やってみないか?」と紹介されたの始まりです。
アルミ缶は完全に光をシャットアウトできますから、火入れをしていない生酒を日持ちさせるためにうってつけだと思い、やってみることにしたのです

生缶

最初の手応えは、いまひとつ。

しぼりたての生原酒をアルミ缶に詰めて、まず最初は地元・徳島だけで販売していました。 生酒をアルミ缶に入れることで、どこまで日持ちするか、恐る恐るの取り組みでした。
実は、徳島県内では当初に期待していたほど売れなかったんです。でも、アメリカへの輸出がスタートし、その人気振りが日本へも伝わり、逆輸入的に徳島でも売れ始めました。

始まりはサンフランシスコから。

輸出をし始めた頃、サンフランシスコの日本酒専門店「True Sake」のオーナーのボーティムケンという人物が気に入ってくれて、たくさん売ってくれました。 ボーはもともと東海岸で金融関係の仕事をしており、おそらく西海岸で日本酒の専門店を初めてやり始めた人だと思います。まさに吟醸酒・純米酒を北米に広めた立役者の一人です。

当時、彼が来日した際には、鳴門鯛の蔵にも来てくれましたし、田んぼの米作りにも案内しました。ボーのお嬢さんの写真がメール送られてきたので、息子がまだ小さいころの写真をメールで送ったらたいへん面白がっていました。 そんな彼がアーリーアダプターとなり、「鳴門鯛の生缶」が現地の日本酒通に受けいれられていったんですよ。

そして、今は。

今では、北米、ヨーロッパ、アジアなど、世界の13カ国に輸出されています。
詳しくはこちらの生缶世界MAPをご覧ください!

生缶

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※数年前に関係者にインタビューしたものを掘り起こし再構成したものです。

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